海軍の監視下でホルムズ海峡を航行する原油タンカーと、下落する原油市場の線を描いた編集イラスト
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原油価格

米・イラン攻撃停止後、WTI 7.5%安の82.61ドル

公開約4分執筆・監修 ReturnLab編集部

7月27日、WTI9月物は7.5%安の82.61ドル、ブレント10月物は6.3%安の85.87ドルで清算されました。ホルムズ海峡の船舶通航は引き続き大幅に制限されました。

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米国とイランが週末に攻撃を停止した後、原油先物は下落しました。ただし正式な停戦は発表されず、ホルムズ海峡の通航制限も続きました。

2026年7月27日(月)、米国とイランが週末に攻撃を停止した後、原油先物は大幅に下落しました。WTI9月物は前営業日比6.70ドル、率にして7.5%安の1バレル82.61ドルで清算されました。ブレント9月物は8.42ドル(8.7%)安の88.36ドル、取引がより活発だった10月物は6.3%安の85.87ドルで終了しました。両国の攻撃は止まったものの、ホルムズ海峡の船舶通航は引き続き大幅に制限されていました。

限月別の原油清算値

原油指標限月清算値前営業日比
WTI2026年9月82.61ドル-7.5%
ブレント2026年9月88.36ドル-8.7%
ブレント2026年10月85.87ドル-6.3%

WTI9月物は7月16日以来、ブレント9月物は7月17日以来の安値で清算されました。ブレントは、ホルムズ海峡と紅海を通るエネルギー輸送が減少するなか、前週に1バレル100ドルを上回っていました。

二つのブレント価格は限月が異なる別の契約です。9月物が期近物でしたが、取引の中心は10月物へ移っていました。このため、両者の清算値と騰落率を同じ価格として扱うことはできません。

攻撃停止は正式な停戦として発表されず

マイク・ウォルツ米国連大使は、ドナルド・トランプ大統領が外交の時間を確保するため米国の攻撃を停止したと説明しました。イラン軍報道官は、米国の停止を受けてイランも攻撃を止めたと述べました。月曜日の時点で、両国は3日間にわたり相手国への直接攻撃を発表していませんでした。

トランプ大統領は、米国がイランと良好な協議を行っていると述べました。一方、イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は、直接交渉は行われておらず、仲介国が米国側のメッセージを伝える可能性があると説明しました。地域当局者によると、カタールとパキスタンが両国を暫定合意へ戻すため仲介を続けていました。

月曜日の原油清算時点で、正式な停戦やホルムズ海峡の船舶通航を定める署名済みの枠組みは発表されていませんでした。

ホルムズ海峡の通航量は低水準が続く

ロイターが引用したKplerの船舶データによると、週末にホルムズ海峡を通過したコモディティー輸送船は1日10隻未満でした。戦争前には、原油、コンデンセート、石油製品が同海峡を1日約2,000万バレル通過していました。

SEBリサーチの市場アナリスト、オーレ・フバルビェ氏は、輸送量が戦争前の約15%にとどまっていると推計しました。ストーンXのエネルギー戦略責任者アレックス・ホーデス氏も、船舶通航は依然として大きく落ち込み、紅海航路を使うサウジアラビアの貨物は、より長く費用のかかる経路を通っていると説明しました。

イラン外務省は月曜日、ホルムズ海峡は引き続き閉鎖されており、オマーンと安全な航行の仕組みを協議していると発表しました。米軍は海上封鎖が続いているとし、この作戦で商船17隻の進路を変更させ、2隻を無力化し、2隻に乗り込んだと説明しました。

周辺の石油施設を狙う攻撃は継続

サウジアラビアは、イラクの親イラン民兵が石油施設へ向けて発射した無人機を防空システムで破壊したと発表しました。イエメンのフーシ派も、サウジアラビアの石油施設を攻撃したと別に主張しました。二つの発表が同じ事案を指すかは確認されておらず、死傷者や施設の被害は報告されませんでした。

PVMのアナリスト、ジョン・エバンス氏は、軍事攻撃の停止だけでは原油輸送が近く再開する保証にならないと述べました。7月27日の取引終了時点で米国とイランの直接攻撃は停止していましたが、ホルムズ海峡の通航制限は続き、正式な海運合意も発表されていませんでした。