中国の一定規模以上の工業企業利益は上期に18.7%増加しました。主要業種では電子と非鉄金属が大幅に伸びる一方、自動車は減少しました。
中国の一定規模以上の工業企業は、2026年上期に合計3兆9,479億9,000万元の利益を計上しました。比較可能なベースで前年同期比18.7%増です。中国国家統計局は7月27日午前9時30分(北京時間)に統計を公表しました。売上高は6.5%増の69兆2,600億元でした。
6月の伸び率は5月を下回る
6月単月の工業企業利益は前年同月比15.1%増でした。5月の21.1%増から伸び率が低下しています。1〜5月の累計は18.8%増で、上期全体では18.7%増となりました。
上期の売上高利益率は5.70%で、前年同期から0.59ポイント上昇しました。売上高100元当たりのコストは0.55元減の84.89元でした。
電子と非鉄金属が大幅増
コンピューター・通信・その他電子機器製造業の利益は前年同期比96.9%増加しました。国家統計局によると、この業種は一定規模以上の工業企業全体の利益増加率を8.5ポイント押し上げました。
電子関連では、コンピューター完成品製造の利益が689.3%、コンピューター周辺機器製造が305.8%、集積回路製造が2,579.5%増加しました。いずれも生産量や売上高ではなく、前年同期の利益と比べた変化率です。
| 主な業種 | 上期利益の増減率 |
|---|---|
| 非鉄金属製錬・圧延加工 | +99.4% |
| コンピューター・通信・その他電子機器 | +96.9% |
| 化学原料・化学製品 | +67.8% |
| 電気機械・器材 | -8.6% |
| 自動車製造 | -19.5% |
| 非金属鉱物製品 | -47.8% |
原材料製造業全体の利益は71.7%増加し、工業企業全体の利益増加率への寄与度は8.8ポイントでした。
鉱業と製造業は増加、公益部門は減少
鉱業の利益は33.5%増の5,745億元、製造業は20.1%増の2兆9,712億1,000万元でした。電力・熱・ガス・水の生産供給業は4.2%減の4,022億7,000万元です。
| 部門 | 上期利益 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 鉱業 | 5,745億元 | +33.5% |
| 製造業 | 2兆9,712億1,000万元 | +20.1% |
| 電力・熱・ガス・水 | 4,022億7,000万元 | -4.2% |
企業形態別では、株式制企業の利益が24.7%、国有支配企業が17.9%、民営企業が13.0%増加しました。外資系および香港・マカオ・台湾系企業は2.6%増でした。
自動車は増収でも減益
自動車製造業の上期売上高は1.8%増の5兆1,893億2,000万元でした。営業コストは2.8%増の4兆6,100億3,000万元となり、利益は19.5%減の1,953億5,000万元でした。
6月末時点で、調査対象企業の売掛金は前年同月末比8.1%、完成品在庫は9.5%増加しました。売掛金の平均回収期間は0.8日長い71.7日、完成品在庫の回転日数は0.4日長い21.1日でした。
国家統計局工業司の于衛寧・首席統計師は、工業企業が依然として需要不足と資金繰りの圧力に直面していると説明しました。Reutersは、発表後に中国株と人民元が小幅に上昇したものの、市場の反応は限定的だったと報じました。
この統計で「一定規模以上の工業企業」は、主力事業の年間売上高が2,000万元以上の工業法人を指します。増加率は、調査対象の入れ替え、前年基準値の修正、重複集計の除外などを反映した比較可能なベースで算出されています。
