10年後の残高は基準で約736万円、利回りを高めると約776万円、積立を増やすと約883万円です。残高の差には、自分で追加したお金も含まれます。
毎月5万円を10年間積み立てる場合、年4%の一定利回りを仮定した残高は約736万円です。利回りを年5%にすると約776万円、年4%のまま毎月6万円に増額すると約883万円になります。
この条件では、毎月1万円を追加したほうが大きな残高になります。ただし、その差をすべて運用益と考えることはできません。自分で入れた元本も増えているからです。
利回りか積立額の片方を変える
基準は毎月5万円・年4%です。利回りだけを1ポイント高めるケースと、積立額だけを毎月1万円増やすケースを比べます。4%から5%への変更は、1パーセントポイントの差です。
いずれも初期資金はなく、毎月末に120回積み立てます。既存の残高に年利を12で割った月利を適用してから、その月の積立額を加えます。税金、手数料、物価変動は含めません。
| 条件 | 積立元本 | 運用益 | 10年後の残高 |
|---|---|---|---|
| 毎月5万円・年4% | 6,000,000円 | 1,362,490円 | 7,362,490円 |
| 毎月5万円・年5% | 6,000,000円 | 1,764,114円 | 7,764,114円 |
| 毎月6万円・年4% | 7,200,000円 | 1,634,988円 | 8,834,988円 |
表の運用益と残高は、計算結果を1円単位で四捨五入しています。
年5%のケースは同じ元本から利益が増える
毎月5万円のままなら、年4%でも年5%でも積立元本は600万円です。残高の差である約40.2万円は、すべて運用益の増加です。
高い想定利回りが、すでに積み立てた元本だけでなく、それまでに生じた運用益にも適用されます。入金の金額や時期は変えていません。
毎月1万円の追加で元本は120万円増える
積立額を6万円にすると、10年間の追加元本は120万円です。基準より増えた残高は約147.2万円で、その内訳は追加元本120万円と、それによる追加の運用益約27.2万円です。
運用益だけを比べると、毎月5万円・年5%のほうが毎月6万円・年4%より大きくなっています。それでも後者の残高が上回るのは、自分で入れたお金が多いからです。残高の大きさと運用益の大きさは別の比較です。
利回りは家計から追加できるお金ではない
追加の積立には、生活費などから毎月回せる資金が必要です。無理なく続けられるかを家計で確かめられます。一方、利回りの上乗せは計算上の仮定です。市場から毎年確実に1ポイント多く受け取れる、という選択肢ではありません。
実際の運用では毎月同じ率で増えることはなく、値動きの順序や積立を休む時期によっても結果が変わります。この試算は、指定した金額と期間で条件を一つずつ変えた比較です。どの期間でも増額のほうが有利だと示したものではありません。
二つの条件を計算機で確認する
毎月5万円・10年間の条件では、年4%と5%を同じ画面で比較できます。毎月6万円・年4%の条件は別の計算として開きます。
積立額を変えたら、最終残高と一緒に積立元本も見てください。自分で追加したお金と、運用で増えたお金を分けて確認できます。
