100万円で買った株式が-80%の損失になると、口座には20万円が残ります。大きく下がったというだけでなく、元本の多くがなくなった状態です。
ここで「80%下がったなら、80%上がれば元本に戻る」と考えると計算がずれます。20万円に+80%の利益が出ても、増える金額は16万円です。口座は36万円になり、元本100万円にはまだ届きません。
100万円が-80%の損失で20万円になると、元本に戻るために必要な利益率は+400%です。残った20万円が100万円になるには、5倍になる必要があります。
| 損失率 | 残る金額 | 元本回復に必要な利益率 |
|---|---|---|
| -10% | 900,000円 | +11.11% |
| -30% | 700,000円 | +42.86% |
| -50% | 500,000円 | +100.00% |
| -80% | 200,000円 | +400.00% |
| -90% | 100,000円 | +900.00% |
-50%の損失では、残ったお金が半分なので、元本に戻るには2倍になる必要があります。そのため必要な利益率は+100%です。
-80%の損失では、残るお金は元本の20%だけです。100万円に戻るには80万円を取り戻す必要があり、その80万円は残った20万円の4倍です。だから必要な利益率は+400%になります。
なぜ+80%ではないのか
損失率は最初の元本100万円を基準に計算されます。-80%の損失は、100万円から80万円が減ることです。
一方、回復に必要な利益率は残った20万円を基準に計算されます。元本に戻るには80万円を増やす必要があり、80万円は20万円の400%です。
この違いがあるため、大きな損失では回復に必要な利益率が損失率よりずっと大きくなります。投資で元本が小さくなるほど、同じ金額を取り戻すために必要な利益率は急に大きくなります。
この記事は特定の株式の売買をすすめるものではありません。損失後に元本へ戻るための計算例です。実際の投資結果は追加損失、手数料、税金、期間、価格変動によって変わります。